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シドニーオリンピックの年、2000年。海外生活に憧れ渡ったオーストラリア
語学学校に通いつつ休みの日に仕事を探すことに。
電話帳で見つけた一軒のバイク屋、そこへ飛び込み!

そしたらこんな人が出てきた。
写真では解らんがロンゲに全身タトゥー・・・
正直チョット怖い。
でも話してみたら結構気さく
よし勇気を出して・・・
I’m lookin for job!
そしたらボスに言えと
あ、ボスじゃなかったのね
この人は従業員のサイモン、溶接と塗装が得意で意外と芸術肌
飲みにつれててもらったり、家に泊めてもらったりお世話になりました。


で、この人がボスのアンジェロ、でけ〜、190くらい?
そしてアホの一つ覚えのように I’m lookin for job!
「日本人の経営してる店を紹介する」と言われたがそれじゃ意味がない!!
I wanna work for hear!!
そしたら「来週また来い」と。
「なんだ?テストでもすんのか?」と思い約束どうり行くと・・・
いきなり目の前にパンクしたビラーゴが。
「直せるか?」と聞かれ、一言。
It's a piece of cake!!
そのまま4,5台の修理をやり$50貰って帰ってきました。
そして「また来週来い」と・・・翌週は$70、いいじゃな〜い。
語学学校卒業後は週6で働き結局7ヶ月お世話になりました。

最初は「器用な日本人の技術を見せつける」つもりが
かえってこっちが勉強させられる始末。
サービスマニュアルがあり,特殊工具があり,
部品を交換するだけなら誰でも出来ること。
そうでない時にどうするか?
炙って,叩いて,削って,繋いで
毎日目からうろこでした。

あ、でも2サイクルレーサーレプリカは僕の仕事でした。
どうもあのごちゃごちゃしたデバイス類が嫌いらしい。
現チャリのタイヤ交換もオレが一番早かった!
ハーレーのタイヤ交換は重くてしびれた〜


トラックも日本みたいに「軽トラ」じゃなくってかっこいいねえ。



ある日仕事をしているとアンジェロが「ニュージーランドから新しいメカニックが来る」と。
まずい、オレの居場所がなくなるかも・・・と内心ドキドキしてたら。


そしたらこんな人が来ました。
彼の名はマシュー、見た目のとうりメチャメチャ明るい性格で
いつも馬鹿なことばっかり言ってる(おもにシモネタ)
が、仕事のときは表情一変、凄腕メカニックでした。
おかげで色々な事教えてもらいました
同じ時期に同じ場所で働けたことはとてもラッキーでした。





余談
オーストラリアを旅する為にGPZ900Rを購入、シャシダイでパワーチェックしました。
結果は85馬力・・・
7万キロ走ってたし,エキパイ凹んでたし・・・
マシューに俺のファットボーイ(改)と同じだと言われた・・・
でも荷物満載でメーター読み240kmは出たぞ!



そして旅に出ます・・・
3ヵ月後・・・



旅から帰るとマシューはいなかった。
今度はイギリスに行ってしまった、彼女のところへ。
店の前の道にデカデカとメッセージが。
"My last burn out"
最後に決めるねえMATT!
「我ここに有り」って感じ。

若者よ海の向こうを目指せ!
楽しいぞ!

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